現役石油元売り社員の呟き

就活、石油業界、投資、なんでも呟きます

出光興産 株主総会 2019年決算説明

2020年5月26日に行なわれた、出光興産株式会社2020年3月期決算説明会の内容を少しずつ書き起こしてみました。

 

f:id:tsukaponny:20200630214800p:plain

1つ目

原油価格の急落がこの2019年度の決算に大きな影響を与えています。在庫評価損、ならびにタイムラグが約1,600億円出ているということで、これが今期のもっとも大きなポイント。

2つ目

新型コロナウイルス感染拡大の影響については、3月時点ではまだそれほど大きくなくガソリン、軽油で数量的にはマイナス10パーセント、JET燃料でマイナス50パーセントというところ。一方で、4月、5月とさらに減少幅が大きくなっている。

4つ目

ベトナムニソン製油所について。昨年末に設備の検査、補修工事が完了して以降、フル稼働を実施中。今期個別決算で当社が保有する株式については減損処理を実施し、関係会社株式評価損339億円を計上。

 

f:id:tsukaponny:20200630215033p:plain

赤のラインが2019年度の油価の推移。1月以降の下落は異常ですね。

3月に原油価格が急落しており、33ドル70まで下がり、4月にいったん20ドルまで落ちた後、現在は34ドルから35ドルへ回復。

それでも2018年平均69$、2019年平均60$と比べると下がり過ぎですね。

ただ、私は今が底値とよんでいます。地政学的リスクですぐに原油価格は反動を受けることがあるので、足元は様子見かつ我慢の時期かと。

 

f:id:tsukaponny:20200630215422p:plain

 

燃料油は891億円の減益です。数量、製品マージン、原油プレミアムということでマイナス748億円となっています。販売数量については、前年対比で約300万キロ販売が減少しています。これによる影響で287億円のマイナスです。

製品マージンについては約1.4円改善しており、これによる要因が431億円あります。一方、油価の急落によるタイムラグの影響がマイナス608億円あります。また、ドバイと我々の処理原油の差、いわゆる原油のプレミアムが昨年度上がったことによるマイナス284億円があります。これらを合計してマイナス748億円ということです。

基礎化学品のセグメントは、製品マージン他でマイナス385億円です。製品マージンについてはパラキシレン、スチレンモノマー、ブタジエン、ベンゼン等、あらゆる製品でマージンが縮小しており、これによる影響がマイナス288億円あります。

高機能材セグメントはマイナス48億円ですが、これはポリカーボネートの市況下落による価格要因による影響です。

電力・再生可能エネルギーについては、ES事業でプラス115億円となっています。昨年計上した海外特定案件に対する製品保証引当金等がなくなった反動を主要因として、前年からは改善しています。また、経費削減なども効果が出ており、これによってプラス115億円となっています。電力事業については、統合によるのれんの負担がマイナス32億円効いています。この他、水江発電所の定修、京浜バイオマス発電所の停止の影響など、合わせてマイナス45億円となっています。

石油開発セグメントはマイナス193億円ということで、数量、価格要因でマイナス203億円です。数量については、北海の自然減、スノーレ油田の装置のトラブルがあり、前年対比で約217万バーレル減少し、生産量が減っています。これによる数量要因がマイナス142億円です。価格要因はマイナス61億円で、前年にブレントが71ドルあったものが、当年は64.3ドルということで、バーレルあたり約6ドル70下がっているという影響です。探鉱費、他でプラス10億円ですが、これは試掘本数の減少による探鉱費の減です。

以上、ざっくり書き起こしてみました。